「メビウス1974」堂場瞬一著

公開日: 更新日:

 42年ぶりにかかってきた吉塚佐知子からの電話で、下山英二は上京して旧友の村木と再会した。3人は学生運動の活動家だったが、彼らの属するセクトが企業爆破事件を起こしたとき、その被害に怯えた下山は誰にも告げずに失踪した。そのため彼らの活動は崩壊したのだった。

 村木に指定されたバーに向かう途中、立ち寄った書店で、下山は当時の恋人だった伊崎久美子の名が文芸誌の表紙に載っているのを見る。さらに彼を追っていた元公安の刑事、安永に声をかけられる。何かが自分を過去に引き戻そうとしている。これらは偶然の出来事なのか? 

 過去の決算を迫られる男を描くエンターテインメント。(河出書房新社 1600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    深酒にガールズバー…志村けんコロナ感染で濃厚接触者多数

  2. 2

    阪神の“藤浪コロナ”対応に他球団怒り心頭…開幕さらに窮地

  3. 3

    国民は干上がる 瀬戸際、正念場が長期戦になった衝撃<上>

  4. 4

    コロナ禍でもビーチで遊んでいた若者が…過ちに気づき懺悔

  5. 5

    藤浪と同席女性3人も陽性…阪神にコロナ感染者が出た必然

  6. 6

    悪事を重ねて栄転しよう!嘘は一度つくと止まらなくなるぞ

  7. 7

    節酒に禁煙…志村けんさんが8カ月前に語っていた健康管理

  8. 8

    志村けん感染ルートは特定困難…キムタク「BG」も厳戒態勢

  9. 9

    五輪延期とコロナ禍で泣く…ジャニーズと大御所芸人たち

  10. 10

    新型コロナ差別続出 田中・ダル・大谷は米国人の標的に?

もっと見る