「幻想温泉郷」堀川アサコ著

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 アズサは、2年前にアルバイトをしていた登天郵便局を訪ねる。狗山の頂上にある郵便局は、この世とあの世を結ぶ場所で、亡くなった人は郵便局の裏庭から次の世へと旅立つ。アズサが局長の赤井さんらと旧交を温めていると、おじいさんがやってくる。亡くなった人の功徳通帳を端末にセットすると、生きている間の善行と悪行すべて記される。しかし、おじいさんの通帳にはなぜか悪行が一行も印字されず、おじいさんも皆が通る「地獄極楽門」の手前で消えてしまう。赤井さんらによると、こうした「成仏違反」が続発しているという。

 どうやらどこかに「罪を洗い流す温泉」があるらしい。アズサは、その温泉の場所を突き止めるよう頼まれる。

 人気幻想シリーズ「幻想郵便局」の続編。

(講談社 640円+税)

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