「幻想温泉郷」堀川アサコ著

公開日: 更新日:

 アズサは、2年前にアルバイトをしていた登天郵便局を訪ねる。狗山の頂上にある郵便局は、この世とあの世を結ぶ場所で、亡くなった人は郵便局の裏庭から次の世へと旅立つ。アズサが局長の赤井さんらと旧交を温めていると、おじいさんがやってくる。亡くなった人の功徳通帳を端末にセットすると、生きている間の善行と悪行すべて記される。しかし、おじいさんの通帳にはなぜか悪行が一行も印字されず、おじいさんも皆が通る「地獄極楽門」の手前で消えてしまう。赤井さんらによると、こうした「成仏違反」が続発しているという。

 どうやらどこかに「罪を洗い流す温泉」があるらしい。アズサは、その温泉の場所を突き止めるよう頼まれる。

 人気幻想シリーズ「幻想郵便局」の続編。

(講談社 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束