「幻想温泉郷」堀川アサコ著

公開日: 更新日:

 アズサは、2年前にアルバイトをしていた登天郵便局を訪ねる。狗山の頂上にある郵便局は、この世とあの世を結ぶ場所で、亡くなった人は郵便局の裏庭から次の世へと旅立つ。アズサが局長の赤井さんらと旧交を温めていると、おじいさんがやってくる。亡くなった人の功徳通帳を端末にセットすると、生きている間の善行と悪行すべて記される。しかし、おじいさんの通帳にはなぜか悪行が一行も印字されず、おじいさんも皆が通る「地獄極楽門」の手前で消えてしまう。赤井さんらによると、こうした「成仏違反」が続発しているという。

 どうやらどこかに「罪を洗い流す温泉」があるらしい。アズサは、その温泉の場所を突き止めるよう頼まれる。

 人気幻想シリーズ「幻想郵便局」の続編。

(講談社 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然