「回帰」今野敏著

公開日: 更新日:

 カトリック系大学の門の近くで、自動車が爆破された。宗教的な過激派のテロの疑いがあり、警視庁刑事部捜査1課だけでなく、国際テロを担当する公安部外事3課も捜査に加わる。捜査1課の樋口顕は管理官の天童に「因幡を覚えているか?」と聞かれた。10年前、違法捜査の責任を取って退職した因幡は、海外を放浪して国際テロ組織に入ったという噂があるが、天童は彼から電話で、テロを防ぎたいので協力してほしいと頼まれたという。樋口と天童は秘密裏に事を運ぼうとするが、公安は既に因幡が帰国したことをつかんでいた。

 やがて、現場で目撃されたという中東系の若い男が拘束される。

 本紙連載の警察小説シリーズ最新作。(幻冬舎 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る