「『終活』としての在宅医療」太田秀樹/蜂須賀裕子著

公開日: 更新日:

 8割の人が病院で亡くなるが、亡くなる人の半分は自宅での死を望んでいる――。そんな時代に「出前医師」の看板を掲げて、必要とする患者さんの元に必要なときに訪ねて治療を行う太田秀樹医師の思いが詰まった本。驚かされるのは在宅でも医療機器の進歩で簡単な胃ろうのチューブ交換や外傷の縫合などの治療、レントゲンやエコー(超音波検査)もできるようになっているということ。生活に医療を持ち込むとこんなことになる、という具体的なエピソードも豊富。自宅で亡くなることについての記述も多い。かかりつけ医の重要性を改めて感じさせる。在宅医療を知りたい人にオススメの一冊だ。(かもがわ出版 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 4

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 7

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 10

    まだ無名の「アマNo.1サウスポー」評価爆上がり!23日ドラフト「外れ1位」なら大争奪戦も…