「自分を『平気で盛る』人の正体」和田秀樹著

公開日: 更新日:

 タレントが学歴詐称をしたり、SNSで「リア充」をアピールするために代行業者を使うなど、ここ数年、自分を偽装したり、“盛る”ことでよく見せようとする自己アピールの強い人が増えている。背景にあるのは、盛った人のほうが優秀な人材と見られ、得をしやすいという社会。それゆえ「演出の範囲」と捉え、偽ることへの垣根が低くなっているのだ。

 盛りたがる人には、「他人への共感性がない」「他人を傷つけるのは平気」「安請け合いする」などの特徴がある。しかし彼らは、一見魅力的に見えるので、内定を出したり、仕事を依頼してはトラブルになる……という負のループが生まれている、と著者。

 見抜くことが難しい“盛り”の実態を解説しながら、対処のヒントをさぐる。(SBクリエイティブ 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"