「疑獄」辺真一・勝又壽良 別冊宝島編集部著

公開日: 更新日:

 朴槿恵は母親が殺された翌1975年、「枕元にあなたのお母さんが現れ、『娘は国の母になる。助けてやってくれ』と言った」という手紙を受け取る。送り主は新興宗教の教祖・崔太敏(崔順実の父)で、朴はそれ以後、精神的に崔にすがるようになる。

 これを案じた父の朴正煕に崔の調査を命じられたKCIAの金戴圭は、崔の犯歴などを報告した。

 だが朴正煕は槿恵の抵抗に負けて金を叱責し、これが後に金による朴正煕大統領暗殺を引き起こす。槿恵は、父が財閥から没収した財産を元につくった財団を引き継ぎ、そこから膨大な金が崔一族に流れ込んだ。

 韓国現職大統領の弾劾という衝撃的な事件の実態を暴く。(宝島社 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明