「服従」ミシェル・ウエルベック著 大塚桃訳

公開日: 更新日:

 19世紀のデカダン作家ユイスマンスの研究者であるフランソワは、ソルボンヌ=パリ第4大学で博士号を得て、パリ第3大学で教壇に立っている。結婚をせず、毎年、新入生と恋愛関係を続けてきたフランソワだが、教授に昇進し、新たな恋を始める意欲を失ってしまう。2022年、大統領選が行われ、極右政党の女党首と穏健イスラム政党の党首が決選投票に残る。ファシストかイスラム主義者かという究極の選択を迫られた国民は、後者を選択。イスラム政権の樹立により、大学はムスリムしか教壇に立てなくなり、改宗を拒んだフランソワは解雇されてしまう。

 ベストセラー「素粒子」の著者による、現在の世界情勢を予言したかのような問題小説。(河出書房新社 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(2)

  2. 2

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(1)

  3. 3

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  4. 4

    2026年は米価が値頃になるのか? 昨年末には最高値更新も業界には先安感漂う

  5. 5

    「日吉湯」は大満足のスーパー銭湯風銭湯 15台分の駐車場も完備

  1. 6

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(3)

  2. 7

    NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への“期待と不安”…第1話を見た時代劇研究家が語る

  3. 8

    “脇役中の脇役”仲野太賀に秀吉を補佐する弟・秀長はまさにハマリ役 NHK大河「豊臣兄弟!」スタート

  4. 9

    青学大・原晋監督も警戒! 早大総長の「2億円の置き土産」は来年開花するか

  5. 10

    矢沢永吉と郷ひろみ…NHK紅白で浮き彫りになった“待遇格差”の現実 視聴率35%回復も問題山積