「ひとめぼれ」畠中恵著

公開日: 更新日:

 神田町名主の跡取り息子、高橋麻之助は、花梅屋の隠居、お浜に、料理屋風花屋での雪見に招待された。ところが迎えの舟で八丁堀同心の相馬小十郎と養子の吉五郎、娘の一葉と一緒になる。どうやら雪見は口実で、風花屋で店の土地の権利を記した書き付けが盗まれて蔵に隠されていた事件を探ってほしいらしい。風花屋に着くと、春四郎という甘い顔立ちの男に迎えられた。お浜の孫だというが、吉五郎のいいなずけの一葉と妙に親しげだ。そして、麻之助らが風花屋の話を聞いているうちに、一葉が何者かに蔵に閉じ込められた。しかも、2本ある蔵の鍵も消えている!

 お気楽者、麻之助の人気シリーズ。表題作ほか5編収録。(文藝春秋 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手