「猫の傀儡」西條奈加著

公開日: 更新日:

 江戸の猫町で暮らす野良猫のミスジは、ある日長老猫から、傀儡師を仰せつかる。傀儡師の役目とは、町内の猫にふりかかった面倒事を人を操って働かせ、解決すること。ミスジが傀儡する人間は、おっとり長屋の売れない狂言作者の阿次郎と決まった。

 早速、3丁目のキジトラ猫キジから、花盗っ人の疑いを晴らしてくれとの相談が持ち込まれる。銅物屋の隠居が大切に育てた100両もするという変わり種朝顔の鉢が割られるという事件が起き、たまたま通りかかったため、濡れ衣を着せられているというのだ。

 ミスジは阿次郎を連れ出して銅物屋へと上がり込み、変わり種朝顔には孫娘の縁談話が絡んでいることを知る。(表題作)

 傀儡師ミスジを主人公に猫視点で描く傑作時代猫ミステリー。全7話を収録。

(光文社 1400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    厚生年金70歳以上義務化で日本は“ブラック国家”まっしぐら

  2. 2

    山口真帆は“手打ち”で出演 NGT48千秋楽公演は大荒れ必至?

  3. 3

    衆院補選10年ぶり敗戦濃厚で 甘利選対委員長に「責任論」

  4. 4

    帰化決意の白鵬が狙う理事長の座 相撲界を待つ暗黒時代

  5. 5

    パ球団トレード打診も…阪神は藤浪を“飼い殺し”にするのか

  6. 6

    失言や失態だけじゃない 桜田五輪大臣辞任「本当の理由」

  7. 7

    白鵬は厳罰不可避か 春場所の“三本締め”に八角理事長激怒

  8. 8

    杉並区議選応援で大混乱 杉田水脈議員に差別発言の“呪い”

  9. 9

    投手陣崩壊…広島“沈没”は2年前のドラフトから始まった

  10. 10

    中日・根尾は大学を経てからのプロ入りでもよかったのでは

もっと見る