「寝た犬を起こすな」イアン・ランキン著 延原泰子訳

公開日: 更新日:

 エディンバラ空港近くの田舎道で起きた事故で車が大破。警察に再雇用されたリーバスはかつての部下シボーンと捜査を始める。運転席の女子大生ジェシカは幸い一命をとりとめた。シボーンは彼女の靴の片方が助手席にあったことに疑問を抱く。何者かが助手席からジェシカを運転席に移動させたのではないかと。

 一方、内部監査室勤務のフォックスは、司法次官のマリカの指示で30年前の事件の再捜査に着手する。かつてサマホールの警察署で「裏バイブルの聖人」と呼ばれた警官たちが殺人犯を意図的に見逃した疑いが浮上したのだ。リーバスもその聖人のひとりだった。

 英国からの独立の是非に揺れるスコットランドを舞台に描かれる長編ハードボイルド。(早川書房 2300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ