「母の記憶に」ケン・リュウ著、古沢嘉通ほか訳

公開日: 更新日:

 エミーが10歳のとき、学校から帰宅すると、玄関でパパが出迎えてくれた。パパと一緒にいたのは、家中に飾られた写真に写っているのと同じ人だった。ママだ。不治の病を患い、余命2年と宣告されたママは、いつもは宇宙船で暮らしているのだ。娘の成長を見守るため、2年の寿命を引き延ばすためだ。次にママがエミーの前に現れたのは、彼女が17歳のときで、ママはまだ25歳のままだった。(表題作)

 その他、1907年の冬、帝国陸軍から支給された機械馬の実験を兼ねて、満州の原野で巨大熊を追う中松博士が率いる探検隊の悪夢を描く「烏蘇里羆(ウスリーひぐま)」など、「紙の動物園」で注目される中国出身作家によるSF作品集。(早川書房 2200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    問われるのは菊池風磨のリーダーシップ…timelesz猪俣周杜容疑者“クビ”でも終わらない「タイプロ」の代償

  2. 2

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    このところ片岡仁左衛門はダブルキャストが多い理由

  5. 5

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  1. 6

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」

  2. 7

    timelesz猪俣周杜容疑者「異例」の長期勾留がつづくウラとこれから…刑事裁判の見通しも

  3. 8

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  4. 9

    timelesz猪俣周杜容疑者が殴ったのは「プリクラ彼女?」 逮捕のウラと“タイプロバブル崩壊”カウントダウン

  5. 10

    『デイ・トリッパー』斬新な「ニャー」の響きが世界有数の「美リフ」に仕立てた