「魔界都市ブルースゴルゴダ騎兵団」菊地秀行著

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 魔界都市・新宿の梶原区長は、区の特別倉庫から「ロンギヌスの槍」が盗まれたと報告を受ける。ロンギヌスの槍は、十字架にかけられたキリストの脇腹を突いた聖槍で、手にしたものは世界を掌中に収めるとの伝説がある。梶原は、ロンギヌスの槍を持った者に立ち向かうために必要な「無名兵士の槍」を探し始める。

 同じころ、人捜しのために立ち入った地下2500メートルの遺跡から生還したせつらに、ラジアと名乗る女が接触してきた。バチカンの使者・ラジアの依頼を受けたせつらは、キリストが十字架上で身に着けていたといわれる聖布を米屋の地下倉庫で見つけ出す。

 魔界都市で繰り広げられる聖遺物をめぐる争奪戦を描く長編エンターテインメント。(祥伝社 860円+税)

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