「春の嵐」畑野智美著

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 新城が南部芸能事務所の研修生になって1年が過ぎた。同じ大学に通う溝口と「メリーランド」というコンビを組んで、事務所主催のライブにも出ている。

 夏休みが終われば、友人らは就職活動を始める。しかし、新城は2年半付き合っている同級生の恋人・美沙と将来について、話し合うことに二の足を踏んでしまう。支えてもらうばかりで、彼女に何もしてあげられないことが心に引っかかり、本当は彼女がどう考えているのか聞くこともできない。新城は、両親や姉にも、芸人になることを打ち明けておらず、自分がどうしたいのかも分からない。そんな新城を見かね、溝口が声をかけてきた。(「プロ」)

 弱小プロダクションを舞台に若者たちの日々を描く連作小説。(講談社 700円+税)

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