「十津川警部捜査行伊豆箱根事件簿」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 十津川警部の大学時代の友人・小島の変死体が東京湾で発見される。状況から他殺と思われた。食品会社の営業部長の小島は、同期の出世頭だった。すぐに小島の別居中の妻・みゆきも他殺体で見つかり、十津川らは同一人物による犯行とにらみ捜査を進める。

 数日前、十津川は小島から手紙を受け取っていた。手紙には休暇を取って、下田の蓮台寺で過ごしていると書かれてあった。十津川は、そう親しくもなかった小島から届いた手紙に事件解決のヒントがあるとにらむ。小島の足跡をたどって石廊崎を訪れた十津川は、レストランのウエートレスから目撃情報を得る。(「伊豆下田で消えた友へ」)

 箱根や伊豆半島を舞台にした作品を編んだトラベルミステリー集。(実業之日本社 667円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する