「シーラカンス殺人事件」内田康夫著

公開日: 更新日:

 正月、日本の調査隊が南アフリカの某国から「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスを持ち帰った。翌日、三浦半島にある水族館の水槽の中で同館の職員で調査隊に参加していた平野の他殺体が見つかる。同じころ、万里子は調査隊に同行取材していた新聞記者の兄・秀夫の帰りを待っていた。

 しかし、兄は1日早く調査隊と別れ帰国の途に就いたが、ローマに立ち寄った後、消息が分からなくなっていた。実は、調査隊の資金を出したのは秀夫の勤務先の新聞社だったが、シーラカンスは契約の切れた翌日に見つかり、他社がスクープしていた。警察は凶器から検出された指紋を証拠に、容疑者として秀夫の行方を追う。

 警部・岡部和雄を主人公にした著者の初期作品。(祥伝社 690円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"