「灰色の密命(上・下)」ロバート・ゴダード著、北田絵里子訳

公開日: 更新日:

 第1次世界大戦に従軍した元英国陸軍航空隊のパイロットのマクステッドは、祖国の特殊工作員の顔を持ちながら、連合国内にスパイ網を張り巡らすドイツのレンマーの部下として働く二重スパイ。レンマーとの初仕事は、スコットランド・オークニー諸島のスカパ・フロー湾に英国海軍の監視下で抑留されているドイツの外洋艦隊の艦長から、あるファイルを受けとるというものだった。

 島に到着したマクステッドは、仲間のアメリカ軍掃海艇の乗組員・フォンタナに接触。段取りを打ち合わせする2人の話に男が割り込んできた。男はマクステッドがフェリーで知り合ったセルウィンだった。

 大戦直後の世界を舞台に国際諜報戦を描く3部作の第2弾。(講談社 各1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」