「灰色の密命(上・下)」ロバート・ゴダード著、北田絵里子訳

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 第1次世界大戦に従軍した元英国陸軍航空隊のパイロットのマクステッドは、祖国の特殊工作員の顔を持ちながら、連合国内にスパイ網を張り巡らすドイツのレンマーの部下として働く二重スパイ。レンマーとの初仕事は、スコットランド・オークニー諸島のスカパ・フロー湾に英国海軍の監視下で抑留されているドイツの外洋艦隊の艦長から、あるファイルを受けとるというものだった。

 島に到着したマクステッドは、仲間のアメリカ軍掃海艇の乗組員・フォンタナに接触。段取りを打ち合わせする2人の話に男が割り込んできた。男はマクステッドがフェリーで知り合ったセルウィンだった。

 大戦直後の世界を舞台に国際諜報戦を描く3部作の第2弾。(講談社 各1000円+税)

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