「分解するイギリス」近藤康史著

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「EU離脱」を機にあらわになった英国の民主主義の変質を論じたリポート。議会制民主主義をいち早く確立させ、数百年の間、持続させてきた英国は、「決められない政治」が続いた近年の日本の理想であり、到達目標だった。その英国が、国民投票という議会外の手続きによってEU離脱という決定をしたこと自体が、英国民主主義が機能不全に陥っていることを証明している。

 英国の民主主義が追求し、生み出してきた「安定性」の背景や2大政党制による競争が敵対よりも「合意」をもたらしてきた理由など、その制度やメカニズムを分析。その上で、政党内対立や地域間対立によって進む制度的分解の現状を論じながら、今後の民主主義モデルと政治システムのあるべき姿を考える。(筑摩書房 860円+税)

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