著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「決断疲れ」が自分と他人を不利益の沼へと導く…人は1日3万5000回の決断を行っている

公開日: 更新日:

 私事で恐縮ですが、この4月に「決めることに疲れない 最新科学が教える『決断疲れ』をなくす習慣」という本を発売しました。

「意思決定疲労」という概念は、2011年に発刊された「意思力の科学」という本によって広く知られるようになったといわれています。人間の脳のリソースは限られており、意思決定やセルフコントロールといったアクションは、持続力やパフォーマンスに影響を与えるといいます。

 それを示す実験が、スタンフォード大学経営大学院のレヴァヴが行った実験(2010年)です。彼らはイスラエルの刑務所で1年間に下された1100件以上の仮釈放について分析したのですが、ひとつのパターンが判明しました。

 それは、仮釈放の可否を左右するのは、受刑者の人種や民族的背景、さらには犯罪の内容ではなく、「時間帯」だったということです。仮釈放が認められたのは全体の約3分の1だったのですが、認められる確率は1日の中で時間帯によって大きなばらつきがあったそうです。

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