「死者ノ棘」日野草著

公開日:

 恋人の宗太から当然、別れを切り出され、絶望の淵にいた理子は、駅のホームで男に声をかけられる。思い詰めて電車に飛び込みそうな顔をしていたのかもしれない。

「そのまま死んでもいいのか」という男の声に我に返った理子は、玉緒と名乗る男についていく。やがて理子の眼前で事故が起き、巻き込まれた女性が死ぬ。しかし、玉緒によると死んだ女性の魂は、事故直前にぶつかった男と入れ替わり、生きているという。死期が見えるという玉緒は、理子に自分の特殊な力を使って、あの女と同じように他人の体を奪い、生き残らないかと誘う。理子の脳裏に宗太の顔が浮かぶ。(「恋の最果て」)

 玉緒とかかわる5人の男女の生と死を描く連作ミステリー。

 (祥伝社 640円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    誤球の松山に「お粗末の極み」と厳し声 手抜きの指摘も

  3. 3

    特番「細かすぎて伝わらない」木梨憲武&関根勤不在のワケ

  4. 4

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  5. 5

    北方領土2島先行返還を阻む日米安保「基地権密約」の壁

  6. 6

    玉城知事の訴え効果あり 辺野古阻止は軟弱地盤が足がかり

  7. 7

    M&Aはコミットせず…赤字転落「RIZAP」子会社切り売り必至

  8. 8

    移民利権で私服を肥やす 天下り法人「JITCO」の“商売方法”

  9. 9

    原巨人ため息…“陰のMVP”天敵フランスアは広島であと5年

  10. 10

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

もっと見る