「かわうそ お江戸恋語り。」あさのあつこ著

公開日: 更新日:

 太物問屋「あたご屋」の一人娘・お八重は、外出からの帰り道、ごろつきに絡まれていたところを通りかかりの男に助けられる。以来、「川獺」と名乗ったその男が忘れられず、17歳のお八重は自分が恋をしたのだと気づく。女中のおちかは、心ここにあらずのお八重を心配する。川獺のことを打ち明けられたおちかは、彼を探して町をさまようお八重に付き添う。 そんなある日、一人で町に出かけたお八重は川獺をついに見つける。だが、彼は美しい女を同伴していた。数日後、叔母から縁談が持ち込まれたお八重は、自らの思いを断ち切ろうと、一人で川獺が住む長屋を訪ねる。そこにはあの女の死体が転がっていた。

 一途な少女の恋と成長を描く青春時代小説。(祥伝社 690円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償