「かわうそ お江戸恋語り。」あさのあつこ著

公開日: 更新日:

 太物問屋「あたご屋」の一人娘・お八重は、外出からの帰り道、ごろつきに絡まれていたところを通りかかりの男に助けられる。以来、「川獺」と名乗ったその男が忘れられず、17歳のお八重は自分が恋をしたのだと気づく。女中のおちかは、心ここにあらずのお八重を心配する。川獺のことを打ち明けられたおちかは、彼を探して町をさまようお八重に付き添う。 そんなある日、一人で町に出かけたお八重は川獺をついに見つける。だが、彼は美しい女を同伴していた。数日後、叔母から縁談が持ち込まれたお八重は、自らの思いを断ち切ろうと、一人で川獺が住む長屋を訪ねる。そこにはあの女の死体が転がっていた。

 一途な少女の恋と成長を描く青春時代小説。(祥伝社 690円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル