「誰もボクを見ていない」山寺香著

公開日: 更新日:

 2014年3月、17歳の少年が母方の祖父母を刃物で刺殺する事件が起きた。母親から金を借りてくるよう強要されたが、借金を断られたため殺してしまった。

 少年は小学校5年生のときから学校にも通わせてもらえず、母と義父と3人で転居を繰り返していた「居所不明児童」だった。母は働こうとせず、祖父母からもらったお金を浪費して、息子に借金をさせていたのだ。少年を保護しようとした児童相談所や、一家が一時生活していたモーテルの従業員らは彼のことを案じていたが、その思いは少年に届かず、誰も自分のことを覚えていないと思って追い詰められていたのだ。

 事件を取材した新聞記者が少年犯罪の背景をえぐりだす。(ポプラ社 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 3

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 7

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    ドラマー神保彰さん ミュージシャンになるきっかけは渋谷109オープンだった

  5. 10

    ロッテ吉井理人監督の意外な「激情時代」 コーチの延々続く説教中に箸をバーン!殴りかからん勢いで…