• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「風待町医院異星人科」藤崎慎吾著

 小学5年生の久延丕彦は砂浜で太陽の滴が落ちるのを見た。そして風待町医院の看護婦の須久那さんが運転する軽トラックの荷台から何かが転げ落ちた。

 それはぷよぷよした青い塊だったが、丕彦が持って遊んでいると生まれたての赤ん坊そっくりになった。そして砂浜で見かけるたびに、トモヒコと名付けたその子どもは成長してゆき、ある日、膨らんだ腹から肌色の塊が転げ落ちて、赤ん坊の姿になった。

 トモヒコは倒れて動かない。丕彦が助けを求めて風待町医院に行くと、須久那さんは、トモヒコは人間には知られていない他の恒星系からやってきたミムスという生物だと教えてくれた。突然出会った異星人との交流を描くSF。

(光文社 1800円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事