「この国の苦しさの正体」和田秀樹著

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 日本人は空気を読み、タテ関係の序列を乱すことを恐れ、逸脱したものを叩く。こうした同調圧力は、政治の世界にも及び、国会では強行採決や疑惑隠しが平然と行われる。それでも安倍政権、自民党の支持率があまり落ちないのはなぜか。

 精神科医の著者は、日本人が極めて感情的になっていることが原因だと指摘する。人間の言動に影響を与えるのは、相手に嫌われたくないという「不安感情」。その不安感情から、自分の意見や考えと違っても周りに合わせてしまったり、幸せを追い求めるより損をしたくない、不幸になりたくないという理由から変化を忌避してしまう。

 感情の奴隷と化した日本人の現状を分析しながら、この「感情支配社会」を生き抜く方法を解説する。

 (朝日新聞出版 720円+税)

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