「この国の苦しさの正体」和田秀樹著

公開日: 更新日:

 日本人は空気を読み、タテ関係の序列を乱すことを恐れ、逸脱したものを叩く。こうした同調圧力は、政治の世界にも及び、国会では強行採決や疑惑隠しが平然と行われる。それでも安倍政権自民党の支持率があまり落ちないのはなぜか。

 精神科医の著者は、日本人が極めて感情的になっていることが原因だと指摘する。人間の言動に影響を与えるのは、相手に嫌われたくないという「不安感情」。その不安感情から、自分の意見や考えと違っても周りに合わせてしまったり、幸せを追い求めるより損をしたくない、不幸になりたくないという理由から変化を忌避してしまう。

 感情の奴隷と化した日本人の現状を分析しながら、この「感情支配社会」を生き抜く方法を解説する。

 (朝日新聞出版 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外