僕は悔しくて大粒の涙…藤田寛之さんの専属時代にたった一度だけ反抗した「朝食事件」
コース戦略やクラブの番手選びで選手と意見が合わないこともあります。最後は選手の決断に任せますが、それで関係が悪くなったりすることはないですね。
試合中ではありませんが、藤田寛之さんの専属時代に一度だけ衝突したことがあります。
2001年の藤田さんは開幕からあまり調子が良くなく、いつになくピリピリ感が漂っていました。
5月のダイヤモンドカップ(茨城・大洗GC)の開幕前日、宿舎のホテルにあるレストランで朝食を取ってから練習ラウンドに向かう予定でした。出発時間は決まっていたので、朝食は自分たちで食べて、約束の時間までに車をホテル前につければいいと考えていました。
ところが、レストランに入ると、すでに食事をしている藤田さんの表情が険しい。
「おまえ、何やってんの」
遅れてレストランに入ってきたことを怒っているようです。
「出発時間は8時ですよね。それに間に合えばいいじゃないですか」