「江戸の『事件現場』を歩く」山本博文監修

公開日: 更新日:

 江戸で起きた各事件が現在の東京のどの場所で起きたかを案内してくれる歴史散歩ガイドブック。

 軍学者由井正雪とその一派が幕府転覆を謀った「慶安の変」(慶安4=1651年)。その事件の背景にあった浪人問題などを解説した上で、正雪の軍学塾「張孔堂」があった神田連雀町=現在の神田須田町1丁目や、正雪の片腕だった宝蔵院流槍術師範・丸橋忠弥の道場があったとされるJR水道橋駅近くの「忠弥坂」などを古地図や現在の地図とともに案内する。

 そのほか、幕府放火説まである「明暦の大火」(明暦3=1657年)など22の事件現場を収録。さらに、時代小説や時代劇の現場、剣客の道場、江戸の著名人たちの住居など、東京の街中に江戸を見つける散歩のススメ。

(祥伝社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較