「おふるなボクたち」中島たい子著

公開日: 更新日:

 泥棒仲間も一目おく橋田は、怖いものなし。最新の警備システムもものともせず、狙った獲物はどんなものでも盗み出す。スーツで仕事をする橋田は仲間から「会社員」と呼ばれていた。狙った女性も必ず自分のものにしてきたが、女性は盗品と違って捨てるのに苦労するので、最近は食指が動かない。

 そんなある日、橋田は高校時代の同級生・奈都子と再会し、恋におちる。初めて失いたくないものを手にした橋田は、足を洗い、知識を生かして錠前やセキュリティー機器を製造する会社に就職。結婚を前に、奈都子が新居に選んだ中古物件は、かつて橋田が泥棒に入った家だった。(「家を盗んだ男」)

 中古住宅の他、車やレコードなど「古いもの」を主役にした短編集。

(光文社 680円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情