「絶望の超高齢社会」中村淳彦著
団塊世代が後期高齢者となる2025年には、国民の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上という前代未聞の超・超高齢社会が到来する。同時に38万~100万人もの介護職が不足するともいわれる。
しかし、今、介護職を養成する専門学校などは入学者の減少が続き、全都道府県で定員割れが生じているという。介護の現場で何が起きているのか。その目を覆うような現状を伝える衝撃のリポート。
民間零細事業者の参入で激増する介護事業所の実態――低賃金で食べていくことができず風俗や売春に走る女性介護職、助成金目当てに参入する暴力団、そして法務省によって介護現場に送り込まれる元受刑者など。崩壊寸前の介護の現場を取材する。
(小学館 760円+税)