著者のコラム一覧
本城雅人作家

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞の記者を経て09年「ノーバディノウズ」(第1回サムライジャパン野球文学賞)でデビュー。17年「ミッドナイト・ジャーナル」で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「紙の城」「監督の問題」など多数。

連載<9> 近頃、由貴子は仕事の話をしなくなった

公開日: 更新日:

 父にまつわる話は、由貴子はすぐに母に伝えるのだが、さすがに二歳の娘が親の不注意でビールを飲んだ話をしたら真面目な母から怒られそうなので、翔馬はその話は黙っておくように由貴子に言った。

「きょうねえ、保育園で駆けっこしたんだって。そしたらかすみはダントツ一番だったらしいよ」… 

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【連載】連載小説「蹉跌」 本城雅人

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