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本城雅人作家

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞の記者を経て09年「ノーバディノウズ」(第1回サムライジャパン野球文学賞)でデビュー。17年「ミッドナイト・ジャーナル」で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「紙の城」「監督の問題」など多数。

連載<8> 人の金で遊ぶのはこれが最後だ

公開日: 更新日:

 弟の翼に小遣いは何度か渡したことがあるが、きょうはやるつもりはなかった。だが少し気が変わった。机に置いた二万円を、翔馬は翼に向かってゆっくり動かしていく。固っていた翼が、紙幣に向かって手を伸ばした。

 翔馬が先に手を出して、紙幣を隠した。

「なんだよ」

 翼が… 

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【連載】連載小説「蹉跌」 本城雅人

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