「しょせん幸せなんて、自己申告。」綾小路きみまろ著

公開日: 更新日:

 幸せとはなにか。大金が手に入ったり、成功を収めたり、人より上に立つことができたときなどが幸せだと思い込んでしまいがちだが、そんなことから感じる幸せは数日もすれば跡形もなく消え去ってしまうもの。むしろ、“この人のそばにいると落ち着く”とか、“笑いが絶えない”とか、“この人の作った料理は食べるとホッとする”というふうに、人と人の間を巡り巡って、時たま、ほんの一瞬、ひょっこりと自分のところに顔を出してくれるのが「幸せ」なのではないか。

 幸せは、人と人の間を漂っている。一度失っても、人に感謝して生きていれば、必ずまた巡り合える――。

 芸能人としての道を歩み出して40年、ようやくメジャーデビューしたのが52歳のときだった著者が、その潜伏生活の中でたどり着いた“きみまろ的人生論”。

(朝日新聞出版 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束