「サケが帰ってきた!」奥山文弥著、木戸川漁業協同組合監修

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「でかい!」

 鈴木謙太郎は4歳のとき、父に連れられて釣りに行った川で、初めてシロザケを見て立ちすくんだ。やがて水産高校に進み、木戸川漁協に就職して、サケの増殖の仕事を担当する。2011年3月11日、地震が起きて電気が止まり、養魚池のポンプと水車が止まった。その後、津波が川を遡り、漁協を襲った。

「やめてくれ!」

 数日後、謙太郎は養魚場の700万匹のサケの稚魚が死んで、池の底に沈んでいるのを見る。楢葉町は放射能の警戒区域に指定されたが、許可を得て10月下旬、木戸川の上流に調査に向かうと、川一面にサケが上ってきていた。

 東日本大震災原発事故の被害からの復興を目指す青年の奮闘記。

(小学館 1300円+税)

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