「O型の血液の人は心筋梗塞になりにくいって本当か?」「心臓の薬との食べ合わせが良くない食事って何か?」「肉を食べると長生きできるのか?」など、一般の人が疑問に思っている22のテーマについて専門医が答えてくれる。著者は東京医科歯科大学難治疾患研究所・生体情報薬理学分野の教授で、日本薬理学会評議員や循環薬理学会の幹事などを務めている研究者。難しい話をわかりやすく解説してくれているのはうれしい。
心疾患は日本人の2~3人に1人がかかる病気だけに、心臓や血管の病気が気になる中高齢者は読んでおきたい一冊だ。健康な若い人も年上との会話の糸口になるはずだ。
(新潮新書 800円+税)