「座右の寓話」戸田智弘著

公開日: 更新日:

 寓話とは、そもそも何のためにあるのか? 著者は教訓や心理を伝えるために、その運搬手段として、お話を活用したと解説する。そのままでは咀嚼しにくい、教訓や心理を楽しい話に包んで、読み手に届けようとしたのだと。

 本書では、お話と教訓を2つに分け、その間に“間”を設けることで、読者に自由な思考を促そうとしている。

 紹介しているのは全77話の寓話。それを15章に分け、それぞれ、「視点と視野と視座」「欲望との付き合い方」「自分の物語の描き方」など、章題を付けて紹介している。

 取り上げた寓話は、おなじみのイソップ寓話、仏教寓話、荘子の寓話のほかに、イエスのたとえ話、逸話、笑い話、民話など多岐にわたり読者を飽きさせない。

(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵含むプロ注目の高校生「甲子園組」全進路が判明! 県岐阜商・横山温大は岐阜聖徳学園大へ

  2. 2

    カズレーザーと電撃婚の二階堂ふみが向き合う“離婚家系”のジンクス…2人の価値観の食い違いが明らかに

  3. 3

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  4. 4

    巨人・坂本勇人&田中将大が現役続行へ…シーズン終盤でともに来季への好材料も

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚のカズレーザーはレギュラー2本消滅…共に人気女優射止めた山里亮太と"好感度"で明暗

  1. 6

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 7

    世界陸上で注目のイケメン応援サポーター「K」って誰だ? 織田裕二に負けず劣らずの陸上愛

  3. 8

    自民党総裁選「小泉進次郎vs高市早苗」の一騎打ちにとんだ“伏兵”現る

  4. 9

    カブス今永昇太はポストシーズンの働き次第で「84億円」ゲット...去就はいまだ未定

  5. 10

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」