「自動運転『戦場』ルポ」冷泉彰彦著
在米ジャーナリストが過熱する自動運転車開発の最前線を伝える。
アメリカの経済界では年初からAV=オートノマス・ビークル(autonomous vehicle)=自動運転車の話題が席巻。
しかし、既存の自動車関連産業であるデトロイト組と新規参入の開発企業が集まるシリコンバレー組ではその取り組み方に温度差があるという。シリコンバレー組は「世界の交通事故死をゼロにする」をスローガンに自動運転完全主義ともいえる姿勢で開発に挑み、各社は2030年以降の実用化を見据えている。実用化がもたらすさまざまな派生効果、試験走行中の事故で見えてきた課題、そして日本をはじめとする各国のAV事情まで。
期待と現実の落差を見据えながら、自動運転技術の実力をリポート。
(朝日新聞出版 790円+税)