「ぼくらの直接民主主義!」甘野雅彦著

公開日: 更新日:

 就職氷河期世代の、いわゆるロストジェネレーションである著者(1973年生まれ)は、日本の現状はディストピア(暗黒郷)であり、「左翼政党が護憲であることは不思議」と言い、経済成長を実現し、富を低所得層を含めた国民各層に分配することで経済的豊かさを実現させようと主張する左派の論客に疑問を呈する。

 そして、消費より人間性を大事にする社会、トップダウンを排したボトムアップ型の社会を目指した直接民主主義が日本を変える、と訴える。

「本書は私なりの左翼復興に向けた書であり、日本が右傾化していく中で、すべての人に公正で優しい日本社会であってほしいという願いを持って書いた」と記している。 (七つ森書館 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了