「ぐうたら流 有機農業のコツ読本」西村和雄著

公開日: 更新日:

 耕地の中には小さな野草の種がたくさん眠っているので、野草を完全に取り除こうとすると30年はかかる。

 除草には子葉が出たらすぐ抜く、地際から刈り取るなどの方法があるが、いちばん簡単なのは、刈った草を作物の周りに敷きつめて、作物の茎や葉が出るまで地面を覆う「草マルチ」である。

 太陽光が地面に届かなくなるため、野草が発芽しないか、モヤシ状態になる。「刈り敷き」はゆっくり分解して養分になる上、夏場の地温が上昇しないので、作物根にとって心地よい。土壌の保水力や排水性も良くなる。

 手間がかかる、収量が低いなどと思われがちな有機農業を簡単にするコツを教えてくれる本。

(七つ森書館 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束