「ぐうたら流 有機農業のコツ読本」西村和雄著

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 耕地の中には小さな野草の種がたくさん眠っているので、野草を完全に取り除こうとすると30年はかかる。

 除草には子葉が出たらすぐ抜く、地際から刈り取るなどの方法があるが、いちばん簡単なのは、刈った草を作物の周りに敷きつめて、作物の茎や葉が出るまで地面を覆う「草マルチ」である。

 太陽光が地面に届かなくなるため、野草が発芽しないか、モヤシ状態になる。「刈り敷き」はゆっくり分解して養分になる上、夏場の地温が上昇しないので、作物根にとって心地よい。土壌の保水力や排水性も良くなる。

 手間がかかる、収量が低いなどと思われがちな有機農業を簡単にするコツを教えてくれる本。

(七つ森書館 1800円+税)

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