「人を襲うハチ」小川原辰雄著
世界中で30万種以上、日本だけでも4000種を超えるというハチ。その一部は非常に危険で、毎年20件の死亡事故が報告されている。中でも攻撃性および毒性が強力なのがオオスズメバチだ。地中に巣を作るため、うっかり踏んでしまうと集団で襲ってくる。
同じく攻撃度が高いキイロスズメバチは、熟した果実や、空き缶に清涼飲料水などが残っているとよく集まるので、誤飲にも注意が必要だ。スズメバチ類は目を攻撃する特性があるため、もし飛んできたら姿勢を低くして目を閉じ、じっとしていることが肝心という。
40年間にわたりハチ刺し患者を診てきた医師が、被害例から各ハチの生態、刺されたときの処置方法まで詳細に伝えるハチ・リポート。
(山と溪谷社 1600円+税)