「ア・ピース・オブ・警句」 小田嶋隆著
森友学園問題の発覚後、その土地取引決裁文書が、財務省内で書き換えられた疑いが浮上した。改ざん前の決裁文書は、通常、この種の文書にはありえない、政治家の個人名や、交渉過程が執拗に記述されている。普通、霞が関文体は言質を取らせない、焦点をぼかした書き方なので、一種の超能力の使い手しか読解できない。その意味ではこれは「異様」な文書だが、最初に作成した現場の役人が、この「異様」な文書で訴えようとしたことを正しく読み取らなくてはいけない。行間を読まなくてはいけないという意味では森友文書はまさしく「文学」である。
〈文学として味わう森友文書〉
小田嶋が2015年からの5年間に感じた違和感を満載したコラム集。
(日経BP 1600円+税)


















