「管見妄語できすぎた話」藤原正彦著

公開日: 更新日:

 週刊誌人気コラムの書籍化。第6巻となる本書には2014年秋からの1年分を収録する。

 友人に誘われて、父・新田次郎の作品「聖職の碑」の舞台となった木曽駒ケ岳に登ることになった。3年前に同じ友人に誘われ妻を伴い南アルプス仙丈ケ岳に登山したときのつらい体験が蘇り、1カ月ほど標高1300メートルの山荘でトレーニングに励み、父が何度も取材で訪れた山に臨んだ日のこと。その他、独立の賛否を問う住民投票の渦中のスコットランドに滞在して垣間見た人々の様子や、高卒の天才数学者ラマヌジャンと重ねて、ノーベル賞で多くの日本人受賞者を輩出できた本質的理由などを考える。

 ユーモアを交え、時事から日々の点景まで縦横無尽につづる。

 (新潮社 490円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束