太陽光発電所を野生動物サンドガゼルの繁殖地に サウジアラビアで世界初の試みスタート
サウジアラビアで、稼働中の太陽光発電所を野生動物の繁殖地として活用する取り組みが始まった。発電と野生動物保護を両立させる世界初の試みだ。
ムハンマド・ビン・サルマン王立保護区は10月5日、保護区内の太陽光発電所でサンドガゼル38頭の繁殖を始めたと発表した。メス33頭、オス5頭で、繁殖させた個体を将来、自然に戻す計画だ。
発電所の敷地面積は505ヘクタールで、発電能力は250メガワット。サウジの高級観光リゾート「アマラ」に再生可能エネルギー100%の電力を供給している。
なぜ発電所がサンドガゼルの保護に適しているのか? 一つは、太陽光パネルによってできる日陰が地表の温度を5~10度下げること。また外敵の侵入を防ぐ柵も設置されている。この環境によって動物を飼育・管理する能力が従来の15倍に高まったという。
保護区の予測では、群れは2031年までに約600頭に増える見通し。野生復帰には少なくとも500頭の個体群が必要で、最初の子どもは26年12月に誕生すると期待されている。
サウジは30年までに国土・海域の30%を保護対象とし、電力の50%を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げている。発電施設を野生動物の保護や生態系の回復にも役立てる新たなモデルとなるか注目される。 (写真は保護区の公式サイトから)



















