「友だちリクエストの返事が来ない午後」小田嶋隆著

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 フェイスブックの「友だちリクエスト」が行き交い、友だちの数で人の価値を判断する時代に、「ぼっち」(ひとりぼっち)の視点からつづる友だち論。

 幼少期からの友だちとの関係を振り返りながら、信義と献身を前提とする友情は大人の人間関係ではないゆえに、友だちとはヤンキーや子どもの世界の特産物だと結論。友だちは必要でなくとも、いた方がいいという面もあるが、大人になると、友だちに会う時間をつくることが困難になる。多くの人が「友だちをつくるツール」とみなしているSNSは、「友だちのコストを下げるためのツール」だと指摘。

 若者たちの友だち嗜癖を批判しながら、友だちの友だちは友だちでないことを論じる。(太田出版 1400円+税)


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