(1)運動後にしても筋肉痛予防・疲労回復促進にはならない
みなさんはストレッチに対してどんなイメージを持っていますか?
「体が動かしやすくなる」「リラックス効果がある」「姿勢が良くなる」「眠りやすくなる」--。人によってイメージはそれぞれだと思いますが、共通しているのは「体に良さそう」ではないでしょうか。
確かにそれは間違いない事実。しかし、実はストレッチは長年、研究の分野ではあまり着目されてこなかったジャンルでした。
私がストレッチ研究を始めたのは2009年ですが、当時はストレッチに関する研究発表はわずかでした。「ストレッチで体が柔らかくなる」という考えはあったものの、10年代初頭には「体が柔らかくなるのは筋肉の組織が伸びたり柔らかくなったりしたからではなく、引っ張られる痛みに慣れただけ」という説が主流となっていました。私を含めた世界中の研究者がデータを蓄積し、検証を進め、「適切なストレッチで筋肉が確実に柔らかくなる」といった結論にたどり着いたのは20年ごろ。そんなに前のことではないのです。
研究が多くない分、「体に良さそう」といったイメージがひとり歩きし、間違った認識を持たれている面もストレッチにはあります。今日から4回にわたり、ストレッチの正しい知識を伝えるとともに、では何をやればいいのか、を紹介していきたいと思います。


















