平塚らいてう(1)専業主婦か、働く女性か…100年前から続く問い
晩婚化が進む現代の日本では、結婚のあり方がさまざまに問われています。いっとき盛んに論じられた「おごり・おごられ論争」などは正直どうでもよいと思ってしまうのですが、一方で専業主婦の問題は、社会の根幹に関わる重大事です。専業主婦がしっかりと家庭を経営するのが望ましいのか、それとも女性も外に出て働くべきなのか。
まさにこれから結婚しようという若い方、特に男性には、女性も働いてほしい、という意見を持つ人が多い。近年の調査によると、専業主婦がよいという結婚適齢期の男性は2~7%という数字が出てきます。もちろん、人それぞれ、事情もいろいろでしょうから、一つの正解があるわけではありません。カップルで話し合い、お互いが納得できる形を選ぶのが一番でしょう。
実は、こうした問題は今に始まったことではありません。100年以上前の大正時代にも、「女性は家庭を守るべきか、それとも社会で自立すべきか」をめぐって、大論争が繰り広げられました。歴史では「母性保護論争」と呼ばれています。
論争の中心となったのは、2人の女性でした。1人は歌人として知られる与謝野晶子。「みだれ髪」で一世を風靡し、「君死にたまふことなかれ」を発表したことでも知られています。そしてもう1人が、「元始、女性は太陽であった」という言葉で知られる平塚らいてう。かの文豪・森鴎外が「樋口一葉さん亡き今、素晴らしい文章を書く女性というと与謝野さん、それに平塚さんだ」と高く評価した2人です。

















