「ふたたびの春に」和合亮一著

公開日: 更新日:

「放射能が降っています、静かな夜です」

 著者は、東日本大震災の被災直後から、こうした作品をツイッターで発信し続けた福島県在住の詩人。本書は、氏があの3月11日からの1年間を詩で記録した作品集。

「こうしているあいだにも 死者が発見されている」と始まる被災2日後の避難所で記した作品から、水道が復旧して10日ぶりの入浴を詩にした「入浴」など、時系列に自らが体験し、感じ取った目と心の記録をうたう。後半は、「離郷」と題し「悲しくて涙が止まらない 止めどなく 頬を伝う一筋に ふるさとがあることを知った もうもどれないのだろうか」と故郷への思いを描くなど、取材した多くの被災者や、被災して傷ついている人々へ手紙を書くようにしてつづった詩を収録。

(祥伝社 750円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  2. 2

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  3. 3

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  4. 4

    千葉秋季大会開幕も専大松戸が「来春センバツを狙う」と宣言できない切実なチーム事情

  5. 5

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  1. 6

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  2. 7

    timelesz猪俣周杜「傷害容疑で逮捕」に“ダブルでガッカリ“…ファンの計り知れない失望

  3. 8

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 9

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 10

    4度結婚した宇野千代の“不倫”をNHK朝ドラ「ブラッサム」はどう描く?「カーネーション」は真正面から