「ふたたびの春に」和合亮一著

公開日: 更新日:

「放射能が降っています、静かな夜です」

 著者は、東日本大震災の被災直後から、こうした作品をツイッターで発信し続けた福島県在住の詩人。本書は、氏があの3月11日からの1年間を詩で記録した作品集。

「こうしているあいだにも 死者が発見されている」と始まる被災2日後の避難所で記した作品から、水道が復旧して10日ぶりの入浴を詩にした「入浴」など、時系列に自らが体験し、感じ取った目と心の記録をうたう。後半は、「離郷」と題し「悲しくて涙が止まらない 止めどなく 頬を伝う一筋に ふるさとがあることを知った もうもどれないのだろうか」と故郷への思いを描くなど、取材した多くの被災者や、被災して傷ついている人々へ手紙を書くようにしてつづった詩を収録。

(祥伝社 750円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた

  2. 2

    大谷も「勝てる要素のある試合」と悔いた 侍J最悪のWBC8強止まり…井端監督チグハグ采配の痛恨

  3. 3

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁

  4. 4

    侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

  5. 5

    国立大学なら入学辞退率がゼロに近いはずだけど実態は? 有名私立と天秤にかけられる意外な大学

  1. 6

    「国宝」日本アカデミー賞10冠の陰で…森七菜“最優秀助演女優賞”逃した不運と無念

  2. 7

    侍Jを苦しめるNPB「選手ファースト」の嘘っぱち トレーナーの劣悪待遇に俳優・渡辺謙もビックリ?

  3. 8

    広瀬すず 映画賞受賞ラッシュでも残された大仕事「大河ドラマ出演」への“唯一のネック”

  4. 9

    「ガキ使」の没個性化が進む? 松本人志の“週替わりCM”で「本編」が希薄化の危機

  5. 10

    黄川田こども担当相の“ポンコツ答弁”が炸裂! 立憲・蓮舫氏との質疑で審議が3回も中断する醜悪