「東電被曝 二〇二〇・黙示録」小笠原和彦著

公開日: 更新日:

 2011年3月、東電福島原発の事故により、千葉県の東葛地域が放射性物質で汚染された。甲状腺がんの子どもは2013年には74人だったのが、4年間で190人に増加。汚染された飯舘村では男児の出生率が極端に低下し、女児36人に対し、男児は18人しか生まれていない。チェルノブイリ事故以後、北半球では男児の出生数が100万人減少した。

 福島ではエコー検査で奇形が見つかり、妊婦が中絶させられている。2019年、福島県内で、放射能は怖くないと言った甲状腺がんの権威、山下俊一長崎大教授が、経産省の官僚らには深刻なレベルに達する可能性があると説いたことを、東京新聞がすっぱ抜いた。

 被曝による健康被害の恐ろしさをリポート。

(風媒社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」