「値段がわかれば社会がわかる」徳田賢二著

公開日: 更新日:

 世の中は「値段」が動くことで「経済のしくみ」が動き出す。キープレーヤーの「値段」に注目して、中高生向けに経済学の初歩を講義する入門書。

 価格の異なる弁当が並んでいたら、どれを買うか。そうした身近な例を挙げながら、私たちの生活は値段を手掛かりに買うという行動から切り離すことができないこと、そして値段は品質のバロメーターであることを説く。

 一方の店側はデータをもとに、各品目について、どのくらい値段を上げると買う数量が減り、下げると増えるかはっきりと予測ができるという。

 こうした値段の意義や役割を解説した上で、生産者と値段の関係に始まり、市場価格、小売店の戦略、そして消費者の購買行動と値段の関係まで。日々の暮らしに即して経済のメカニズムを学ぶ。

(筑摩書房 902円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督