「予言の島」澤村伊智著

公開日: 更新日:

 淳の幼馴染みの宗作がブラック企業勤務で心を病み、帰郷した。気分転換になればと、仲間の春夫が瀬戸内海に浮かぶ霧久井島への旅を企画する。

 彼らが小学生時代に人気だった霊能者・宇津木幽子がこの小さな島で心霊番組を撮影中にたたりにあったという噂がある。幽子は死の間際に、20年後の2017年8月25日にこの島で6人の死者が出ると予言。春夫はその予言の日に島に滞在しようというのだ。

 3人は前日の24日に連絡船で島に乗り込む。民宿には幽子を尊敬する占い師の霊子や、旅の途中に島に立ち寄ったという親子ら先客がいた。翌朝、民宿から姿を消した春夫を探す淳らは、港で海に浮く春夫を見つける。

 密室の島を舞台にした戦慄のホラーミステリー。 (KADOKAWA 748円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動