「土葬症 ザ・グレイヴ」周木律著

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 正人ら大学の探検部の部員7人は、夏合宿のため山奥の廃村を再生したキャンプ場に宿泊。探検部の歴史は古いが、今はゆるくレクリエーションを楽しむサークルと化していた。

 夜、肝試しに出かけた7人は、道に迷い山奥の廃病院にたどり着く。入ってみると、かつて精神科病院だった建物内部は迷路のようで出られなくなってしまう。さまよううちに中庭に出た7人は、庭の真ん中の土饅頭に気づく。土饅頭に立てられた卒塔婆には、昨年の合宿中に心不全で亡くなった詩織の名前が記されており、7人は戦慄する。卒塔婆には他にも不吉な言葉が書かれており、部員の亜以子がパニックに陥る。

 密室となった廃虚で繰り広げられる長編ホラーミステリー。

(実業之日本社 667円+税)

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