「ひとがた流し」北村薫著

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 仕事一筋で生きてきたテレビ局のアナウンサー・千波は、40歳を過ぎた今も独身。母親の介護を機に埼玉の実家に戻り、看取った後も暮らし続けている。出張の際には、小学生のときからの女友達、牧子の娘さきが飼い猫のギンジローの世話をしてくれる。近所にはもう1人、高校で仲良くなった美々が写真家の類と娘の玲と暮らしている。

 千波は、駆け出し時代から目指してきた朝のニュースのメインアナウンサーに抜擢される。その直後、牧子に付き合って受けた健康診断で思わぬ病気が見つかる。

 一方、千波の入院中、ギンジローの世話に来た美々と玲は、千波の家をうかがう不審な男を見かけ、後を追いかける。

 お互いの人生を見守りながらそれぞれの人生を生きる3人の女性たちの友人関係を描く感動長編。 (朝日新聞出版 990円)

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