「ひとがた流し」北村薫著

公開日: 更新日:

 仕事一筋で生きてきたテレビ局のアナウンサー・千波は、40歳を過ぎた今も独身。母親の介護を機に埼玉の実家に戻り、看取った後も暮らし続けている。出張の際には、小学生のときからの女友達、牧子の娘さきが飼い猫のギンジローの世話をしてくれる。近所にはもう1人、高校で仲良くなった美々が写真家の類と娘の玲と暮らしている。

 千波は、駆け出し時代から目指してきた朝のニュースのメインアナウンサーに抜擢される。その直後、牧子に付き合って受けた健康診断で思わぬ病気が見つかる。

 一方、千波の入院中、ギンジローの世話に来た美々と玲は、千波の家をうかがう不審な男を見かけ、後を追いかける。

 お互いの人生を見守りながらそれぞれの人生を生きる3人の女性たちの友人関係を描く感動長編。 (朝日新聞出版 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状