「ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション」川出正樹著

公開日: 更新日:

「ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション」川出正樹著

 日本で紹介された翻訳ミステリーの双書、全集の数は、戦後78年間で100近くにのぼる。

 1953年から刊行されている早川書房の「ハヤカワ・ミステリ」は、世界最大級のミステリーシリーズである。また、東京創元社の「世界推理小説全集」(1956~60年)は、スマートな装丁で戦前の探偵小説のイメージを変えて、新しい読者層を開拓した。さらに国書刊行会と藤原編集室の「世界探偵小説全集」(1994~2007年)が刊行されたことが、古典ミステリー再評価の動きを生んだ。

 双書という枠組みから翻訳ミステリーを見たユニークな研究書。戦後ミステリー双書、全集の一覧付き。

(東京創元社 3520円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  2. 2

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 3

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  4. 4

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  5. 5

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    84歳の五月みどりが最期のパートナーと過ごす“やすらぎの刻”…経営するギフトショップは閉店

  4. 9

    9.8決戦を目前に過熱する「石破おろし」情報戦…飛び交う総裁選前倒し「賛成」の票読み

  5. 10

    巨人・泉口友汰がセ首位打者に浮上…遊撃手“3番手扱い”からの進化を支える2人の師匠